立ち読みページ
 
ハーレムパラディン
小説:竹内けん 挿絵:浮月たく
 

 「ああ、こんなにヌラヌラと濡れるだなんて……は、はしたない」
 気難しい弓騎士の指が、先走りの液を掬い、亀頭部に塗りまわされた。それは女としての無意識の動きだったかもしれないが、追い詰められていた少年にトドメをさした。
(あ……もうダメだ……)
 十二人の乙女に、体中を余すところなく撫でまわされた少年は、脳裏を焼ききらせ、逸物といわず、全身をビクビクビクビクと震えたかと思うと、一気に爆発する。
「はぁぅぅぅぅぅ……!!!」
 ドビュッ! どっぷっ! どっばっ! ドビシュッ! ドビュュュュュュュ……ッッッ!!!
『キャァ―――ッ!!!』
 女たちの黄色い嬌声を浴びながら、勢いよく奔騰した精液は、男の股間の前の特等席に座っていたシャラザードの顔面に浴びせられる。
「……!?」
 十代の半ばの少年が、満を持して放つ精液である。
 その液量といい、濃縮さといい、刺激臭といい、とにかくとんでもないものだった。
 糸引く白い液体を、頭から浴びてしまったシェラザードは呆然とする。
 思う存分に毒液を吐いた逸物は小さくなっていき、するりと女たちの手から零れおちた。
 良家の子女のみなさんは、それぞれ自らの手にかかった精液を、鼻先に掲げてしげしげと観察。匂いを嗅いだり、舌を出して舐めてみたりしている。
 シャラザードも例外ではなく、顔にかかった白い液体を指で掬い、しげしげと観察していたが、はっと我に返った。

 
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