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                        「勇者よ、よく見ておけ! お前自身の手で……こんな風にしてみせろと言っているんだ!」 
 そんな捕らわれの大魔道士をあざ笑うかのように、残り四本の触手足が目まぐるしく動き始めた。 
 シュルルルルゥッ――シュゥーッ! 
 透明粘液の飛沫を雨の如く周囲に撒き散らし、不気味な音と共に伸びる、赤黒い触手。細くなった先端部分が向かう先は、捕らわれの大魔道士の胸元。 
 薄い布地のローブの中。呼吸に合わせて小さく震えている、ネイトに比べて小ぶりな双乳。その根元に絡みついた触手足が、シュルシュルとそこを搾り出すように、きつく締まり始めた。 
「あぎぃっ、ああっ! ど、どこを……んぁっ!」 
  円柱状に搾り出された乳房。大きく開いたローブの胸元から半分ほどが飛び出し、頂点に鎮座する色素の薄い肉粒が、布地の端に引っかかる。 
 乳房全体を襲う、強烈な苦痛。その中心を、乳首粒から伝わる電流のような快感が駆け抜けた。 
 一瞬、意識が白く染まるほどに激しい疼痛。硬く結ばれた唇が綻び、耐え難い悲鳴が零れ落ちる。 
「ひゃっ!? んぅっ、な、何すんのよぉ……くぅっ!」 
「くくっ、弄び甲斐のない貧相な胸だが、感度だけは悪くないようだな、大魔道士殿」
 
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