短いスカートはすでに半分以上持ち上げられつつあった。なめらかな曲線を描く尻肉が、タイトなスカート生地に絞られてにゅっと盛り上がる。
「ふうっ、く……んっ!」
男の指が乱暴に裾を引き上げるせいで、白いレースのショーツがよじれ、尻の割れ目に食い込んでいく。状況が刻一刻と切迫していくにもかかわらずどうすることもできない捜査官の脳裏を、ただ焦りだけが支配していく。
「大人しくしてればすぐ終わるって。俺ら、最近警察の巡回が多くて欲求不満なんだ」
下品な忍び笑いを聞いて、奈津樹は反射的に男を睨んだ。が、サラリーマンにしか見えない痴漢は、その顔にへらへらした笑いを貼りつけたまま歯牙にもかけない。
鋭い光を放つ瞳に悔しげな色が滲む。ただ、その言葉に彼女はハッとするものがあった。
(まだ……私が捜査官であることには気づいていない……!)
でなければ、巡回を警戒していたらしき痴漢がわざわざ奈津樹を狙うはずがない。
(なら、周囲に被害を及ぼさないようにさえできれば……ひうっ!!)
ぞくりと背筋を這う、ひどく気味の悪い感触。その発信源は下半身の臀部だった。
男の指が蠢いている。わさわさと動く五指が、柔らかな曲線を軽く歪ませながら撫で回していた。白肌がプニプニとへこんでは、男の指にすべらかな感触を伝えている。
「う……くふうっ……んっ!」
本文中より抜粋
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