孕んだ経験ならある。だがそれは愛する男の子供だ。第四帝国の気に食わない尋問官の子を孕むなど、言語道断だ。だが、いくらもがいても── 
                    「オラッ! 動くんじゃねぇ!」 
                    「壁の中だぞ? どうせ逃げられやしないんだから、さっさと諦めろって!」 
                    「おっおっ、俺もイく、イくっ!」 
                     囃し立ててくる兵士たちの声は、もうマリーの耳に入ってこない。 
                    「ださないでっ! おねがいっ……おねがいよぉぉっ! ああーっ!」 
                     愛していないどころか、憎くてたまらない男の精を、吐き捨てるように膣内射精される。マリーは恐怖に怯え、なんとかして拘束を外そうと狂ったように暴れだす── 
                    『ククク! 無駄だ! ネウベトは堅牢にして強固ッ! どう足掻いたところで逃げ出すことは……できんッ!』 
                     ぐちゅぬちゅぶちゅぐちゅっ! 
                    「あーっ! ゆるしてっ! やめっ……んはぁーっ! あ! あ! あっ!」 
                     メリーは腰をがっちりと掴まれながら、膣内を肉槍で滅多刺しにされる。その動きは射精するため──子を成す聖域を真っ白く穢すため。 
                    『よし、イくぞ……! 帝国臣民のザーメンをありがたく受け取れッ……!』 
                    「いやっ! いやぁっ! いやぁーっ! やめてぇーっ!」 
                     無線からの声。ピストンしながら震えだすペニス。拘束された身体──もう、その運命から逃れられない。 
                    (助けてっ、ジャンっ、ジャンっ……!) 
                     ──現実は非情だ。妻が怪盗であることなど知らない、一般人の夫が助けにくることなど、万に一つもない。 
                    『おーっ! 出るぞ……出るぞッ!』 
                     そして、とうとうその時は訪れる。 
                     イレルマンはトドメとばかりに勃起をヴァギナへ根元まで埋め込んでから、執拗に腰を小刻みに動かして、最奥をこれでもかと小突きまくる。 
                     こりゅこりゅこりゅこりゅっ……! 
                    「ふあぁぁっ! いっ! いやぁっ! いやぁぁぁーっ! だめぇーっ!」  |