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シャドウ・フェイス
〜学園の二つの顔〜

小説:酒井仁 挿絵:緑川葉
 

 異変を感じ、どうにか後ろの様子をうかがうと、数本の触手が尻尾に絡まって愛撫をしてくる。
(ま、また尻尾を……ッ)
 男子生徒にじっくりほぐされた尻尾はすっかり敏感になっていて、触手に撫でられただけで腰から力が抜けそうになる。だが、触手の狙いは少女の尻尾だけではなかった。
(なに、うそっ、そ、そんなところ)
 数本の絡まった肉蛇が尻の割れ目に沿ってもぞもぞ動く。尻尾をしごくと同時に乙女の裏門をこじ開けようとしていたのだ。
「膣の代わりに排泄口を使った行為……アナルセックスくらいボクも知っているのさ。君はさっきケツの穴をねぶられてよがっていただろう。ならすぐに気持ちよくなるさ」
 その知識は、魔族の令嬢の頭にはなかった。恥ずかしい穴をくじられるという恥辱にカッと頭に血が上るが、それを見透かしたように、尻尾に絡みついた触手が蠢く。
(あんっ、しっぽしごかないでぇっ)
 弱点である尻尾を責められると、ヒップに力が込められない。
 むき出しの白くて丸いヒップの割れ目を不気味な肉蛇がはいずり、たっぷりと粘液を菊門になすりつける。
(うそ……本当に、お尻に? そんなことされて気持ちよくなるわけが)
 そう思いたい、だが肉体は無情なまでに正直だった。
 的確に尻尾を責め立てられると、アヌスを締めて拒絶することすらできない。触手は力が抜けた瞬間を巧みに突いて、菊門を攻略していく。
 ごりりっ、と先端が括約筋を広げようとするたび、なんともぞわりとした倒錯的快感が広がっていく。
(うそ、うそよ、こんなのが……あ、あぁっ。は、入って……くる……)
 みちっ……みりみりみり……。

 
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