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気高き妖狐は悦楽に堕つ
小説:新居佑 挿絵:sian
 

「藤香……。あ、僕たち……」
「ふふ、説得力ゼロね。コッチはさっきより固くなってるくせに……。あなた、もう辛抱たまらないんでしょう?」
 悩ましい仕草で下着をわずかに横にずらし、章伯の上に跨る藤香。
 隠すもののなくなった濡れ濡れの女芯の真下では、射精したばかりに関わらず、ギンッと固くなったままの剛直が真っ赤に充血している。
 藤香のエロティックにヒクつく発情したワレメから、とろりとした本気汁が垂れ落ちて、章伯の肉棒に触れる。
「ほら、私の甘い蜜はどう? 中に入れたくてたまらないんでしょう? どうなの、章伯?」
「う、あ……藤香っ。うぅっ、そんな、こと……っ」
 軽く腰を下ろして、一度盛りのついた牡棒。そのほんの先端だけに、熟したワレメの熱さを感じさせる。
 汗と混じった、ムワッとした牝の誘い香が部屋中に広がり、少年の理性の扉を焦らすように開かせていく。
(はぁぁ。ほら、早く言ってちょうだいっ。私も、もう我慢限界なんだから。章伯のオチンチン、私のオ、オマンコに入れてほしいのよぉ!)
 藤香は、先ほどよりほんの少しだけ腰を深く落として、下の肉唇で章伯の亀頭に淫靡なキスを交わす。
 それだけで、ズンッッ! とした甘い痺れが、藤香の発情した下半身を弾けさせてしまう。だから早く章伯の口から言ってほしい。かつて章伯と刃を交えた最強の妖狐の自分を、現代に転生した少年の言葉で、一人の女として愛してほしい。
「はぁはぁ、章伯……どうなの? 私はこのままでもいいのよ? あなたが一人でオナニーするところを馬鹿にしてあげるわ、当主としてね!? あ、はぁ……どうするの、章伯ぁっ!」
 膣の入り口をペニスに近づけたり、離したりするが、焦らされているのは、かつて妖狐であった複雑な乙女心の方だ。早く少年のペニスを入れてほしい。愛してほしい。
「……ごめん藤香。僕が臆病なばっかりに。僕は藤香、君が欲しいっ!」
 そう言った少年の顔は、まぎれもなく千年前、「一緒になろう」と言ってくれた綾辻章伯のものだった。うれしさが胸いっぱいにこみ上げてくると同時に、下半身でたまらない牝の快感が爆発した。
 ジュグンッ! ブチィィィィッッ!!
 
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