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白いマルタの十字の下に2
小説:黄支亮 挿絵:G−零式・刹
 
魔獣を滅する人間と利用する人間。
二つの思惑の狭間で犠牲になったのは震える瞳を恥辱と快楽の色で満たす、
魔獣へと差し出された生け贄の少女たち。
新たなる局面を迎えた戦いの結末とは!?
 
白いマルタの十字の下に2
あらすじ
魔獣と人間の血を引く人間「タイプV」である彩人とレイコは、タイプVによってのみ構成される特殊部隊「タークポール」として、魔獣と戦う組織「聖病院騎士団」に編入されることになった。
騎士団員として訓練に明け暮れる彩人と、それを支えるレイコ。
そんな、お互いを必要とし合う二人の同棲生活が始まった。
しかし、魔獣の出現によって初の出撃を体験した彩人は……。
一方、タークポールを強化すべく情報を集めていた塚原支部長は、保護の対象となるべきタイプVが、ある企業に拉致されたことを知る。
魔獣に興味を持っていたのは騎士団だけではなかった。
それを利用して利益を生み出そうとした企業は、女性を魔獣に捧げ、交わらせるという実験を繰り返していた。
魔獣に次々と犯されていく女性たち。
レイコたちは自分たちの仲間を救うために戦場へと向かう!
 
二次元ドリームノベルズ019
発行:マイクロマガジン
ISBN4-89637-021-X C0293
定価:本体890円+税
 
立ち読み
※Web公開用に修正を大きくしてあります。
 
「はあ、はあ、はあ……駄目っ、駄目だって……」
女の裸足の指先が砂利の中に食い込む。
怪物の器官はそんな女の襞の上を前後に、左右に、回転するようにうねり、のたうつ。
緒川朝子は前かがみになるようにして全身をぶるぶると震わせる。
女の乳房と乳首への責めも休む暇なしに続いている。
「駄目、駄目、誰か、誰か、嫌、そこはクリットは……」
白い肌の上に汗が吹き、責め立てられる女の体が日の光にきらきらと輝く。
ビニールチューブはそんな女の体をさらに激しく攻撃する。
並の女性のそれに比べて大きな女優の肉真珠の一点に怪異の体の一部が襲いかかった。
「うっ、ううっ、うああーっ」
女は目をきつく閉じ、半開きになった唇から雌の喘ぎを漏らした。
喘ぎと一緒に女の唇からは涎が一筋、糸を引いて垂れた。
「やめて、やめて、やめてってばーっ」
女は必死になって抗する素振りを見せたが、彼女の胎内では確かに何かが変わり始めていた。
恐怖と快楽。
女の体の中で強烈にせめぎあっていた二つの感覚の均衡がゆっくりとであるが崩れ始めていたのである。

本文中より抜粋

抜粋文とイラストは一致しない場合があります。
 
 
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