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燐月-リンゲツ-第1巻 鮎美・詩乃篇

原作:Selen  小説:樹 揺葉
カバーイラスト:カワギシケイタロウ 挿絵:ゆりかわ

 
 

魑魅魍魎が跋扈する逢魔の時代。土地を治める燐堂家当主は、領民を苦しめる魔物を自ら討ち果たすことに成功するが、悪鬼が断末魔と共に放った呪詛を受けてしまう。―時は現代。巨大財閥となった燐堂家の御曹司、燐堂直人は、古から続く慣習に従い、霊力の強い緋月家の女性と交わり期日までに受胎させなければならないという使命を負う。突然同じ屋根の下で暮らすことになった緋月家では、タイプの異なる美人姉妹が直人を待っていた。家庭的で穏やかな同級生の美少女、鮎美。しなやかさと豊満さをあわせもつ肢体が悩ましい、勝気な女教師、詩乃。困惑する姉妹たちとの距離を少しずつ縮めていく主人公は、鮎美に亡くなった許婚、鈴音の面影を感じるが…。大人気美少女ゲームが待望の小説化。

二次元ゲームノベルズ2
発行:キルタイムコミュニケーション
ISBN 4-86032-149-9 C0293
定価:本体890円+税
 
立ち読み
※Web公開用に修正を大きくしてあります。
 
丁寧に、思いをこめるように腰を動かすと、愛液に濡れた肉襞がペニスに絡みついてきた。
舐めるように優しく表面をなぞり、吸うように締めつける女体の神秘に、直人の背筋に何とも言えない一体感がゾクゾクとこみ上げてくる。それは鮎美も同じようで、たくましい男根が粘膜を擦るたびに漏れる声は、だんだんと艶を帯びていった。
「あああんっ、んっ、ああっ、ああんっ!」
「鮎美……いいぞ、すごくいいぞ」
優しく丁寧だった腰の動きが、徐々に激しく雄々しいものにシフトする。
根元まで挿入するたびにぐちゅっぐちゅっと弾ける愛液は、直人の股間までも濡らしていった。そうしているうちに、鮎美の声にも明確な変化が訪れていた。
「あっ、んっ、あんっ、あんっ、……んっ、あんっ、あああんっ!」
時折苦痛に顔が歪むものの、鼻先から漏れる喘ぎ声は甘いものになっている。
「どうした、鮎美。よくなってきたのか?」
「ああっ、んんっ、わから……ない……んっ、あんっ、あはぁぁっ!」
黒髪を汗濡れの頬に張り付けた鮎美が、イヤイヤをしながら身体をうねらせる。
痛みと快感の比率は窺い知れなかったが、良い方向に向かっているのは確かだった。
「……もっと俺を感じてくれ……鮎美……ほら、ここがいいのか……?」
角度を少し調節して、敏感に反応した部分の粘膜を集中して責める。

本文中より抜粋
抜粋文とイラストは一致しない場合があります。
※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
 
 
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