二次元ドリーム文庫319 - 学園百合ストーリーズ 3つの恋花

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学園百合ストーリーズ 3つの恋花
小説:上田ながの  挿絵:アルデヒド
 
学園百合ストーリーズ 3つの恋花
 
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あなたのことがずっと好き
女の子×女の子 3組の恋愛模様!
 

ひとつの学園を舞台にした、
女の子×女の子の3つの百合色物語!

友達同士から恋人へと一歩進みたくて、
教師と生徒という禁断の関係を乗り越えて、
そして憧れだった先輩と一緒になりたくて……
恋する少女たちの心と身体は、切なく甘く交錯する。

 
二次元ドリーム文庫
発行:キルタイムコミュニケーション
ISBN978-4-7992-0683-6 C0193
定価:本体668円+税
発売日:2015年1月20日

   

 
立ち読み
※Web公開用に修正を大きくしてあります。
 

「諦めるより前に出る? 私は……蒼葉が何を言ってるのかよく分からない」
「ああ……ごめんごめん。その……えっと……こういうことだよ」
そう語りながら涙を拭うと──
「んっちゅ」
今度は蒼葉からキスをした。雪菜の唇に自分の唇を重ねた。
「んんっ!?」
幼なじみの瞳が驚きに見開かれる。
でも、唇は離さない。雪菜が見せる反応に愛おしさすら感じながら、ずっとずっと唇を重ね続けた。
「んっふ……んんんん……」
そのお陰だろうか? やがて雪菜は表情から驚きを消すと、こちらのキスを受け入れるように瞳を閉じてくれた。
そのまま互いの身体をギュッと強く抱き締める。互いの身体の温かさを確かめ合うかのように……。
しばらくキスを続けた後──
「私……雪菜のことが好きよ。ずっとずっと……昔から……」
そうはっきり自分の想いを告げた。
「……嘘……」
呆然と雪菜は呟く。
「嘘じゃない。嘘じゃないよ……」
そう語りかけながら、もう一度雪菜の唇に自分の唇を重ねた。
いや、一回だけじゃ終わらない。
「んっちゅ……むちゅっ……ふちゅううっ」
「んふっ……ふっちゅ……ちゅっちゅっちゅっ……んちゅうう……」
何度も何度も、啄むようにキスを続けた。
「私の気持ち……分かってくれた?」
唇が唾液で濡れるほどキスを繰り返した後、雪菜に問う。
「……うん……確かに……馬鹿みたい……。私達二人とも……」

本文中より抜粋
抜粋文とイラストは一致しない場合があります。
※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。

 
 
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