コボルトがひと際大きく吠えた。エルフが熱烈に舌を絡めるコボルトペニスが一回りほど膨れあがる。憎悪と歓喜を伴った全身の毛穴が開くような予感。
――この感じ、まさか!
どぶっ、どぶどぶどぶっ、どぶるるっ!
「んむっぐうぅっ!」
エルフの咽喉から食道を伝って胃の腑へと注ぎ込まれる白濁の奔流。アンネリーズの小さなお口には収まりきらぬ精液は呼吸器を逆流して鼻の孔から噴出した。
「ぶばっ、あぐっ、ふがぁあっ!」
気道を埋め尽くす精液に呼吸すらままならなくなったアンネリーズは堪らず男根を吐き出した。注ぎ込まれたコボルトの精液と彼女の唾液とがびしゃびしゃと床へと落ちていく。それでも魔物の射精は止まらない。つぎつぎと放出される精液はエルフの顔といわず胸元といわず飛び散っていく。
「いやぁっ! 熱いっ! 臭いっ! あぁ……くふぅんっ!」
肌と粘膜を犯す魔物汁の激感に、エルフの発情ボディが跳ねあがった。ただ精液に触れただけで彼女は絶頂していたのだ。瞬間的な肉体の緊張と痙攣。それは、オークのペニスを握る右手にも無意識に力が入ったことを意味した。
「おおぅ、エルフっ! 手コキ! 精子っ出るっ!」
手のなかで肉棒が太さを増した。握る肉筒の内部を奔流の如きなにかが走り抜ける感触。
――まさかオークまで同じタイミングで……!
「おぼぅっ!」
びゅるるるるっ! びゅるっ! ずびゅるるるっ!
オークの醜い声とともに精液が飛び散った。
手袋の向こうから伝わる射精の威力と、精液の熱量。口腔に発射された時よりも物理的な衝撃は低い。それがゆえにアンネリーズはかえって客観的に射精を観察していた。
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。
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